先生のおはなし

連載コラム「ドラえもんのポケット」

その84 子どもの救急ガイドラインその2の巻


 皆さん今日は、ぼくドラえもん。

 今回は前回に引き続いて「子どもの救急ガイドライン」のお話だよ。




子どもの救急ガイドライン(2)

咳がでた、息苦しい

  次の症状がみられますか?

   □声がかすれる、オットセイの泣き声みたいに咳き込む

   □ゼーぜー、ヒューヒューという

   □苦しくて肩で息をしている、呼吸が速い

   □苦しくて横になれない

   □ぐったりしている

   □口の周りやくちびるが紫色

 声がかすれたり、息を吸うときにゼーゼー言ったり、オットセイみたいな咳をするときは、クループという病気が疑わしいんだ。声帯が狭くなり息ができない状態になっていると考えられるんだよ。また横になれないっていうのは、喘息発作がひどいという意味なんだ。ここにあるのはすべて呼吸困難の所見なので、「はい」があればすぐに受診が必要だよ。緊急2度です。


お腹が痛い

  次の症状が見られますか?

   □お腹がパンパンに膨らんでいる
   □股(また)の付け根、陰のう部がはれて色が変わっている

 これらの症状は、小児科医が恐れる状態のひとつで、盲腸(虫垂炎)が破れて腹膜炎を起こしていたり、腸重積や脱腸(ヘルニア)のために、腸が壊死(えし)を起こしかけている状態です。どちらも緊急処置が必要なので、すぐに救急車を呼んでください。

  その他次の症状が見られますか? 

   □血便がみられる
   □不機嫌が続く、10分おきくらいに痛がる
   □発熱を伴う
   □だんだん痛みがひどくなる、我慢できない

   □お腹をさわると嫌がる

 これらは腸重積や腹膜炎などを疑う症状です。放っておくと、腸が壊死を起こすことがあるので、ひとつでも「はい」があればすぐ受診してください。緊急2度です。


吐いた

  次の症状が見られますか?

   □2ヶ月未満で、哺乳のたびに繰り返し勢いよく吐く
   □我慢できないくらいの激しい痛みを訴える
   □お腹が張っている
   □血液や緑色のものを吐いた
   □元気がない
   □何回も下痢をしている
   □ボーっとしていたり、ちょっとした刺激で過敏に反応する
   □おしっこが出ない
   □くちびるが乾いている
   □いつもと違う

 ひとつでも「はい」があれば緊急2度です。すぐに受診が必要だよ。

腹痛と吐くことは一緒になっていることも多いので、あわせて受診目安を考えてください。

 それから、前から言っているようにこれらはあくまで基準なので、保護者の方が、おかしいとか心配だと感じたら受診していいんだよ。

緊急1度:すぐに救急車を呼ぶ

緊急2度:救急車は呼ばずに救急を受診する


ドラえもん



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